アニメの作画崩壊について

1990年代から少しずつ深夜アニメが出てきましたが、2000年代から本格的に増えてきてそのうちに夕方や朝に放映されるアニメも含めて、ワンシーズンに約60本近い新作アニメが放映されていて、そのほとんどが深夜アニメだったりするのですのでそれらにアニメを制作するアニメ会社が増えていったのですが、制作費や現場でアニメを制作している人たちへの待遇などがあまり良くならずに、映画上映で儲かったのは製作委員会で制作費を出したところなどがもうかっているのが問題の一つだと思います。
作画崩壊は初のTVアニメシリーズの「鉄腕アトム」の頃からあったのですが、原因は制作スケジュールや予算が問題で特に話数が多くなると作画が良い話と悪い話の差が出てくるのです。
1978年に日本テレビ系列で生放送されていた「愛は地球を救う」の第1回目の午前10時から12時の時間帯にオリジナルアニメ「バンダーブック」を放映するのですが、原作・脚本・絵コンテや一部演出や原画や動画まで「手塚治虫」が担当していて、ただでさえ漫画の連載をいくつか抱えて寝る間を惜しんで制作しているのとスケジュールがきついのもあり、撮影とアフレコや編集が遅れて当時は35ミリフィルムに現像(2時間枠でCM抜いて実質1時間30くらいで1巻当たり10分から15分ぐらい)が最後の巻の現像が間に合わずに、来るまで当時司会をしていた「萩本欽一」がその間に話しながら時間調節をした記憶があるのです。そのおかげか分かりませんが、「愛は地球を救う」の各コーナーの中で最高視聴率を出し、その後複数回「手塚治虫」によるオリジナルアニメが放映されるのですが、さらにスケジュールとかが厳しくなり、しまいには放映中のアニメの絵コンテを「手塚治虫」が書いているという本当かウソかわからない話まであるのです。
1982年に放映された「超時空要塞マクロス」ではキャラクターデザインを少女漫画風の画風で線が細かい「美樹本晴彦」が担当したり、メカデザインをSF作品などの企画やイラストを担当して本作の原作なども担当した「スタジオぬえ」の「宮武一貴」や「河森正治」がデザインが細かく、さらに変形などもするので描く方も大変なのも原因ですが、他に放映話数を当初4クール(全52話)を3クールの(全39話)に変更し、さらに放映中に制作側からされに話数を短縮されることになり、当初のストーリーであるゼントラーディ軍の敵対勢力の監察軍との戦いなどをカットして宇宙戦争とアイドル歌手を絡めるというストーリーに変更されたようです。ところがおもちゃの売れ行きがよくスポンサーから放映延長(全36話)を打診されるも、スケジュール的に構成に変更は難しく実質的な最終回である第27話「愛は流れる」に作画などに集中し、残りの話数を2年後のエピソードとして描いていくことにしたそうです。さらに問題だったのは当初同日スタート予定だったアニメの方の製作が遅れ、仕方なく1,2話を連続で放映せざるを得なくなりなどや細かくデザインされた「戦闘機の高速アクション」「登場人物の衣装替え」などの手間のかかるシーンを多用しているなどのおかげで制作スケジュールが間に合わずに、しまいには11話では動画が間に合わずに原画だけを撮影しアニメというより紙芝居状態になったり、17話である「ファンタズム」では「河森正治」が既存のフィルムを再編集して新しいストーリーを作り出すという難題にチャレンジし、普通は絵コンテの指示に従って口パクを作画するものだが、なんと河森は「口パクの動きに合わせて全く別のセリフを考えるという感じでストーリ的には前の話で撃墜された主人公が病院に搬送されて、ベットの上で寝ている夢の中の話ということでごまかしたようです。
1990年代では「新世紀エヴァンゲリオン」でおなじみの「庵野秀明」が総監督の「ふしぎの海のナディア」では、放映されるのはNHKでその当時国際貢献の点で海外の企業に仕事を与えることが国会で決めていて、そのせいで韓国のアニメスタジオに外注したのですが、メインストーリーに影響の内容に俗に「島編」といわれる23話から34話までの分を外注したそうです。
1995年に放映された「新世紀エヴァンゲリオン」では通常ロボットアニメでは玩具メーカーがスポンサーにつきますが、この作品のメインスポンサーはレコード会社のキングレコードで、スポンサーからの意見などが入らないようにしたそうですが、そのせいかTVCMはあと角川書店かセガぐらいだったと記憶しています。2クール26話で制作したのですが、前作の「ふしぎの海のナディア」で海外に外注するとひどいことになるので国内のアニメスタジオに外注したのですが、それで制作スケジュールのせいもあって(ほかの理由もありますが)25話と26話が主人公である「碇シンジ」のの主観による心象風景が2週にわたって、静止画やテロップやモノクロ写真など表現されて、まるで未完成品を見ているようで最後まで見てもよくわからずに後々に劇場版が作られる原因となったのですからその点ではよかったのでしょう。
1998年放映の「ロストユニバース」も予算や納期などがきつく、デジタルアニメとセルアニメを組み合わせる試みをしたところで破綻して第4話の「ヤシガニ屠る」で激しい作画崩壊が起きて後々に作画崩壊を「ヤシガニ」と隠語的にいわれるようになってしまいました。
1999年に上映されたアニメ映画の「ガンドレス」はキャラクターデザインやメカデザインを「士郎正宗」がすることで期待されたのですが、制作会社が予算を半分中抜きして他の会社に丸投げして、さらに海外の会社に頼んだようで映画公開日までにフィルムが完成せず、上映中止するにも間に合わずに未完成の状態で公開され、返金及び後に完成品のビデオを送付するということで上映されたのですが、間に合わせの作画による未着色の画面、コマ送りのようなぎこちない動き、動画と同期されていない音声といった悲惨な内容が話題となったのです。
2006年に放映された「夜明け前より瑠璃色な 〜Crescent Love〜」では第3話「お姫様 料理対決!!」での作画崩壊が話題になり、制作会社がキャベツを切るシーンなどを海外に発注するときに段ボールの中にキャベツの写真を入れて送ったのですが、帰ってきたものを見てみればヒロインが設定上はキャベツである緑単色で塗られた玉のようなものを繊切りにするというので書き換える時間がなくそのまま放映したので、作画崩壊を「キャベツ」と言われたりするなどやそののちにアニメで特にキャベツを千切りにするシーンではしっかり書き込むようになっているようなっているのです。
あと「東映アニメーション」が制作している話数が多いアニメ、例えば「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」などでは回によっては作画が良くない買いもあったりするのですが、全体的には作画は安定しているのです。
2000年代からアニメの放映本数、特にワンシーズンの深夜アニメが増えてきていてそれに対して制作するアニメスタジオなども増えてきましたが、それに対して人材などが足りずに海外などの外注したりして作画崩壊や放映期間中で一部の話を次の週に延期するなどが怒っております。
ですが「鬼滅の刃」は音楽やソフトを販売する「アニプレックス」と原作を持つ「集英社」と制作会社自身である「ufotable」が出資しすることで、ヒットした時にも受けが制作会社に入らないことがないことがなく(この場合は制作会社もリスクをとるのですが)制約を受けずに作れるのと、毎話の作画監督を「ufotable」内にいるキャラクターデザイナーや他に複数の作画監督をつけることで作画レベルを調整しているので、エンディングのクレジットに複数人の作画監督の名前が出る回が良くあるのです。