機動警察パトレイバー 2 the Movieの感想
最初のOVAシリーズの5,6話でもしたクーデターを取り扱った話です。一作目の機動警察パトレイバー the Movieの方はどちらかといえば、ロボットアニメらしく、この作品のロボットである歩行式の汎用作業機械『レイバー』同士の戦いなどの活躍や、主役であるはずの野明や遊馬の活躍などのOVA版ではあまりなかったのを劇場版1作目の機動警察パトレイバー the Movieではある程度活躍するなどの娯楽作品的な作り方でしたが、2作目のこの作品では、主人公である野明や遊馬の活躍はあまりなく、それよりもその上司である後藤や南雲の方に話しの主軸が移っている感じです。この作品の上映は1993年ですが、1995年にはオウム真理教による地下鉄サリン事件が起きましたが、この映画では、都心部に毒ガスを撒くを示唆したり、クーデターを偽装したテロをするなどや破壊活動防止法にふれるなどといったようなまるで予言したような話ですが、実は麻原彰晃こと松本智津夫はアニメが好きで、見ていてこの作品では無人飛行船で毒ガスをまく(というような脅し)ですが、オウム真理教ではラジコンヘリを使って、毒ガスの散布を企んでいたのですが、ラジコンの操作が難しいということで地下鉄でまいたというのがウソかホントかそのような話があるようです。以前NHKBSで放送されましたが、よくこの映画を見てみると、渋谷にあるNHK暴走センターのビルを戦闘ヘリが攻撃しているシーンが数カットだけあるのですが、よく見てみないと(ビルの上にあるアンテナとかでわかるのですが)わからないのでまさかこの作品がNHKで放送されることになるとは思わなかったです。自衛隊の海外派遣や、核兵器による抑止力による冷戦とその代理戦争。そして今現代も世界のあちこちで繰り返されている内戦、民族衝突、武力紛争、などそういった無数の戦争によって支えられたきた、血まみれの経済的繁栄。「・・・その成果だけはしっかりと受け取っていながら、モニターの向こうに戦争を押し込んで、ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れて、いや忘れたふりをしつづけている・・・」といった、セリフが今現在の世界情勢を見ても考えさせられるアニメ映画が今から30年前に作られて、今見ても考えさせられる作品だと思います。

