スペースコブラアニメ版の感想

寺沢武一氏が原作の漫画のアニメ化ですが、先に劇場アニメが制作されて、後にTVアニメ化されたのですが、劇場版では主役のコブラの声が主題歌も歌っている松崎しげるが担当していて、プロの声優ではないのでいまいちでしたが、TVアニメ版では映画の吹き替えを中心に活躍しているベテランの野沢那智が担当しているのでいいのですが、原作者の寺沢武一氏は寺沢武一氏はクリント・イーストウッドの吹き替えを担当していた山田康雄氏をイメージして描いていたそうです。後に山田康雄氏が亡くなってからクリント・イーストウッドの吹き替えを野沢那智氏が担当したみたいですし、両社は同じ役者の吹き替えを担当したりしているのでそんなに違和感はないとは思います。
コブラといえば話の導入部が良く、アーノルド・シュワルツェネッガー氏が主演の映画である「トータル・リコール」に似ていると言われていますが、もとはといえば「トータル・リコール」の元となったのはSF作家のフィリップ・K・ディックの短編作「追憶売ります」の導入部の安月給の日がない労働者が、実際に入ったことのない旅行などの記憶などあたかも行ったようにする会社に行っていくつかのコースの中から設定したら、設定して記憶ではなく、自分の過去の記憶がよみがえったところがコブラと似ていると言われています。「追憶売ります」の方がコブラの連載より前なのでまあそういう事でしょう。
コブラは何度かアニメ化されましたが、最初の劇場版とTVシリーズの監督は「あしたのジョー」や「ベルサイユのばら」のアニメ版の監督やディレクターを出﨑統氏が担当していて、キャラクターデザインと作画監督は出﨑統氏監督と同じ作品をいくつも担当していた杉野昭夫氏が担当していて、出﨑統氏の独特の止絵や繰り返しショットなどのいわゆる「出崎演出」で例えばコブラがサイコガンを発射するシーンは演出でいかにも迫力があり、印象に残る感じなのですが、後に制作されたシリーズでは出﨑統氏が監督していないのでサイコガンの発射シーンも比べるといまいちですし、ほかのアクションシーンもそうです。
日曜の朝にアンドロイドに起こされた安月給のジョンソンは、自分の望む夢が見れるトリップムービーの会社に行って、希望のコースを見せるのですが、実際に見たのは会社が見せたコースとは違って左手にサイコガンを持つ男、コブラが海賊ギルドとの戦い、懸賞金をかけられたという夢を見て、それから気分を良くてカジノで儲けて大金にかえたら、従業員からオーナーから挨拶があるというのでついていくと、そこには夢に出てきた海賊ギルドの幹部がいたのだが…。