今こそ読むべき銀河英雄伝説の感想
PR銀河英雄伝説
今、議会制民主主義が揺らいでいる(ロシアはもちろん、EU各国や日本やアメリカなど)だからこそこの小説(アニメでもいいので)を読んでほしいと思います。第1次世界大戦後にドイツにできたワイマール憲法は、国民主権、男女平等の普通選挙の承認に加えて、新たに所有権の義務制、生存権の保証などを規定し、近代の民主主義憲法の典型とされる先験的な憲法でしたが、アドルフヒトラー率いるナチスによって潰えてしまうのですから民主主義というのは、過去の人々の血と汗と涙の結晶だといえるのです。この小説を読んでいると腐敗した議会制民主主義より洗練とした独裁体制のほうがいいのではないかと問いかけている。優れた征服者が、政治や社会環境をととのえて、人々からのよい評価を受けても、すべての人々の幸福を実現できるわけではないですし、それら少数を少数だからと言って切り捨てるのは良くないと思いますし、後を継ぐ人物が優れた人物でないと、誰から止められない独裁体制になってしまいますが、議会制民主主義では、体制側が腐敗しているとはいっても、選挙での投票という行為で、体制を変える可能性があるので、独裁体制よりかははるかにましな体制だと思います。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とドイツのビスマルクは言いましたが、歴史を顧みれば、幾度となく政治体制が変わり、民主主義の芽が出てはその芽が潰えて独裁に変わること幾たびか、銀河英雄伝説のもう一人の主人公であるヤン・ウェンリーはいくら腐敗していても民主主義の大切さを教えていてくれている。


